コラム

のぼりべつクマ牧場ってどんなところ?アクセスや料金、見どころを詳しく紹介

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

北海道のみに生息するエゾヒグマを見られるテーマパーク「のぼりべつクマ牧場」。温泉地として知られる登別市ですが、北海道に在住の方であれば、登別といえばクマ牧場を思い浮かべる方も多いでしょう。のぼりべつクマ牧場では、エサやり体験やヒグマの生態を知ることができるほか、敷地内にある展望台からは「倶多楽湖」や「支笏洞爺湖国立公園」などの絶景を見渡すことができます。

こちらの記事では、のぼりべつクマ牧場のアクセスや見どころ、グルメ情報、牧場周辺の観光スポットについて紹介します。

この記事のポイント
・のぼりべつクマ牧場はヒグマの可愛らしい姿が見られる
・エサやりのエサ代は100円から
・売店のオリジナル熊グッズは来場者に人気
・アイヌの伝統文化も知ることができる
・登別温泉は10種類の泉質を楽しめる

のぼりべつクマ牧場ってどんなところ?アクセスや料金を紹介

のぼりべつクマ牧場

のぼりべつクマ牧場はエゾヒグマが見られるテーマパーク・観光スポットです。エゾヒグマは北海道のみに生息している国内最大の陸上動物で、オスは最大で体長2m以上・体重250kgにもなります。のぼりべつクマ牧場は、標高560mの「四方嶺(通称:クマ山)」の山頂に位置しており、約80頭の熊と出会うことができるほか、山頂からは倶多楽湖(クッタラ湖)の絶景を堪能することが可能です。

のぼりべつクマ牧場の園内は、オス熊が暮らす「第1牧場」とメスクマが暮らす「第2牧場」、小熊が暮らす「小グマ牧場」などがあります。また、ガラス越しに熊を見られる「ヒトのオリ」など、園内にはさまざまな施設があり、個性的でユニークな熊たちの姿をあらゆる視点から見ることができます。迫力とかわいさたっぷりのヒグマたちに会いに、ぜひのぼりべつクマ牧場に足を運んでみてください。

住所北海道登別市登別温泉町224
営業時間9:00~17:00(4月21日~10月20日)
9:30~16:30(10月21日~4月20日)
休園期間年間で約20日間の休園日あり
所要時間約1〜2時間(食事も含む場合は約2〜3時間)
入場料金【一般】
大人:2,800円、子ども(4歳〜小学生):1,400円
【団体(10名以上)】
大人:2,400円、子ども(4歳〜小学生):1,200円
【障がい者特別料金】
大人:1,400円、子ども(4歳〜小学生):800円、付き添い者:1,400円
※3歳以下無料 ※割引料金の前売券あり
※入場料金はロープウェイ往復料金を含む
駐車場あり(普通車520円)
問合せ先0143-84-2225
アクセスJR登別駅からバスで約15分(ロープウェイ近くのバス停まで)
ロープウェイに乗って約7分
公式サイトのぼりべつクマ牧場
のぼりべつクマ牧場の地図

ロープウェイの所要時間は片道約7分

のぼりべつクマ牧場に向かうロープウェイ

のぼりべつクマ牧場へ行くには、登別温泉中心部からロープウェイ(6人乗り)を利用する必要があります。ロープウェイの所要時間は片道約7分です。ロープウェイは待ち時間の少ない循環式ゴンドラリフトで、ゴンドラから見える景色も楽しむことができます。

また、ゴンドラにはさまざまな種類があり、サケとばにするための鮭を吊るして運行する「とば1号」、剥製のヒグマが乗っている「令和号」、アイヌの伝統的な家屋をイメージした「カント・チセ号」などユニークなゴンドラが見られるのも魅力のひとつです。

のぼりべつクマ牧場の見どころ・楽しみ方5選

のぼりべつクマ牧場の手を振るヒグマ

のぼりべつクマ牧場の見どころ・楽しみ方には、次の5つがあります。

  • おねだりする熊にエサやり
  • ヒトのオリで熊を間近で見る
  • ヒグマ博物館でヒグマの生態や習性を知る
  • ユーカラの里でアイヌの伝統文化を知る
  • 売店でここでしか買えないお土産を購入する

以下では、それぞれの楽しみ方について詳しく紹介します。

1.おねだりする熊にエサやり

のぼりべつクマ牧場でエアをねだるヒグマ

のぼりべつクマ牧場の見どころのひとつが、おねだりする熊へのエサやりです。第1牧場と第2牧場では熊用のエサを購入でき、自由にエサやりできます。エサは数種類あり、クッキータイプのエサは1袋100円、鮭とばは300円です。

特に、第2牧場にはメス熊が暮らしており、メス熊はオス熊よりも芸達者という特徴があります。一頭一頭が個性的ポーズや仕草をとっており、後ろ足で立ったり、両手を上げたりしてエサをおねだりする熊は愛嬌たっぷり。自分のお気に入りの一頭を見つける楽しさもあります。

2.ヒトのオリで熊を間近で見る

第1牧場に併設されている「ヒトのオリ」では、ヒグマを間近で見ることができます。人間が檻の中に入っているような作りになっており、熊がその周りを取り囲んでいるので、熊に狙われる獲物のような体験ができます。熊の目や耳、鼻、毛並みなどをじっくりと観察したり、ガラス越しにツーショット写真を撮ったりするのもおすすめです。

また、専用の筒を使用してエサやりすることもできます。エサは高い位置に設置されており、エサを取ろうと立ち上がったオス熊の姿は大迫力です。

3.ヒグマ博物館でヒグマの生態や習性を知る

のぼりべつクマ牧場のヒグマ博物館
のぼりべつクマ牧場の剥製

敷地内にある「ヒグマ博物館」は、世界的にも珍しいヒグマ専門の博物館です。館内にはヒグマの剥製や骨格標本、ヒグマの起源・歴史を紹介する資料(史料)が500点以上も展示されています。剥製は、生後1日目から成獣になるまでの各世代のものが揃っています。

各資料では、ヒグマの世界分布や人畜被害の状況、エゾヒグマと深い関係のあるアイヌ民族の歴史などが資料として細かく残されており、ヒグマの習性や生態を深く知ることが可能です。

のぼりべつクマ牧場の展望台から見えるクッタラ湖

また、博物館に併設されているエスカレーターに乗ると、屋上の「クッタラ湖展望台」へ登ることができます。晴れた日であれば、日本屈指の透明度をほこる「倶多楽湖」や「支笏洞爺湖国立公園」の原生林を見られます。さらに、湖や原生林の向こう側には、太平洋やオロフレ峠、渡島半島、下北半島などが見渡せるパノラマが広がっており、季節ごとに異なる景色を見られるのも魅力です。

施設内には、北海道グルメを楽しめる「クマ山食堂」もあります。

4.ユーカラの里でアイヌの伝統文化を知る

のぼりべつクマ牧場のユーカラの里

ヒグマ博物館からさらに奥に行くと「ユーカラの里」があります。ユーカラの里は、エゾヒグマとも深いつながりのあるアイヌの貴重な文化遺産が保存されている場所で、明治初期の生活様式が忠実に再現されています。5月~10月はアイヌ文化の伝承者が常駐しているので、木彫りや工芸品の製作などを通して、アイヌ文化について学ぶことが可能です。

敷地内にある「アイヌ生活資料館」では、アイヌ民族の生活用具が約300点展示されています。「ポロチプ(大きな舟)」や「タマサイ(首飾り)」、「エチュシ(酒差し)」、「エムシ(刀)」などが見られます。売店では、アイヌ文様の衣装をレンタルでき、記念撮影することも可能です。ユーカラの里の奥をさらに進むと「リス村」があり、北海道に生息するエゾリスが飼育展示されています。

ユーカラの里は冬の期間中、積雪状況により観覧できないこともあるので、冬に行く際は注意しましょう。

5.売店でここでしか買えないお土産を購入する

のぼりべつクマ牧場の売店で、お土産を購入するのも楽しみ方のひとつです。売店には、クマにちなんだお菓子やクリアファイル、Tシャツ、キーホルダーなどオリジナル商品が並んでいます。お土産のなかでも特に人気なのは、メス熊の人気投票「NKB総選挙」に選ばれた7頭(神セブン)のヒグマをモチーフにした各種グッズ、オリジナルキャラクターの「Yeah君」の各種グッズです。そのほか、思わず笑ってしまうようなユニークなものから、可愛らしいものまで、さまざまな熊グッズが満載です。

のぼりべつクマ牧場で食べられるおすすめグルメ

のぼりべつクマ牧場のクマ山カフェの人気メニュー

のぼりべつクマ牧場の施設内には、食事が楽しめる「クマ山カフェ(クマ山食堂)」があります。クマ山カフェでは、北海道ならではのジンギスカン定食やカレー、味噌ラーメン、トマトラーメンのほか、登別ご当地グルメ「閻魔ラーメン」など多数のメニューが揃っています。

2020年にはレストラン内がリニューアルし、おしゃれな空間で北海道グルメを堪能することが可能です。子ども連れの方も安心してくつろげるキッズスペースもあり、ヒグマのエサやりなどを楽しんだ合間などに、休憩スペースとして利用できます。

のぼりべつクマ牧場は事故や共食いがあるって本当?

のぼりべつクマ牧場の事故や共食いについて心配する方もいるようです。しかし、のぼりべつクマ牧場で共食いが発生したという事実はありません。脱走や事故が起きたということもないので、安心して観光することができます。

のぼりべつクマ牧場の周辺にある観光スポット

のぼりべつクマ牧場に行ったら一緒に観光したい、おすすめの周辺観光スポットは次の2つです。

  • 登別地獄谷
  • 登別マリンパークニクス

ここからは、それぞれの観光スポットについて詳しく紹介します。

登別地獄谷

登別温泉地獄谷

登別地獄谷は、登別温泉街の北東にある火山活動によってできた長径約450mの爆裂火口跡です。約11ヘクタールの谷の中には、温泉の湧出口や噴気孔、白煙を上げ泡立つ池などがあり、まさに地獄を思い浮かべるような景色が広がっています。

登別温泉の源泉でもあり、自然湧出量が非常に多く、泉質の種類も豊富なことから「温泉のデパート」とも呼ばれています。のぼりべつクマ牧場から徒歩で行ける場所にあるので、牧場と一緒に観光するのにおすすめです。

住所北海道登別市登別温泉町 
料金無料
問合せ先0143-84-3311
アクセス「のぼりべつクマ牧場」から徒歩で約16分
JR登別駅からバスで約15分
公式HP登別地獄谷|登別国際観光コンベンション協会

\ あわせて読みたい! /
登別地獄谷の楽しみ方 → こちら

登別マリンパークニクス

登別マリンパークニクス

登別マリンパークニクスは、お城の外観と幻想的な展示が特徴的な登別市の大型水族館です。デンマークに実在する水上城郭「イーエスコー城」をモデルに造られた「ニクス城」を中心として、敷地内は欧風の雰囲気が広がっています。

イルカショー、アシカやオットセイのショーは子どもたちに大人気です。「銀河水槽」という名の水槽には、約10,000匹ものイワシが泳いでおり、群れで泳ぐ姿は圧巻です。登別温泉街から車で約15分、のぼりべつクマ牧場からも車で行ける距離にあるので、登別へ訪れたらぜひ登別マリンパークニクスにも足を運んでみてください。

住所北海道登別市登別東町1丁目22
営業時間9:00〜17:00
※保守休業期間:2024年4月8日~4月12日
料金【個人】
大人:3,000円、子ども(4歳〜小学生):1,500円
【団体(10名以上)】
大人:2,700円、子ども(4歳〜小学生):1,350円
【障がい者特別料金】
大人:1,500円、子ども(4歳〜小学生):750円
※3歳以下無料
問合せ先0143-83-3800
アクセス「のぼりべつクマ牧場」から車で約9分
JR登別駅から徒歩で約5分
公式HP登別マリンパークニクス

\ あわせて読みたい! /
登別マリンパークニクス完全ガイド → こちら

のぼりべつクマ牧場への観光なら登別温泉も満喫しよう

登別温泉大湯沼川の足湯

のぼりべつクマ牧場に観光するのであれば、登別温泉を満喫するのもおすすめです。登別温泉は、ひとつの温泉に多彩な泉質を持っており、一度にたくさんの泉質のお湯に浸かれる珍しい温泉地です。登別温泉の泉質には以下のものがあります。

  • 硫黄泉:毛細血管や冠状動脈を拡張させる
  • 食塩泉:保温効果が高い
  • 明ばん泉:皮膚を引き締めて美肌へ導く
  • 芒硝泉(ぼうしょうせん):血液の流れを良くする
  • 緑ばん泉:貧血症や慢性湿疹などに効くとされる
  • 鉄泉:適応症にリウマチや更年期障害、貧血症がある
  • 酸性泉:殺菌力がある
  • 重曹泉:すべすべの肌へと導く「美人の湯」
  • ラジウム泉:鎮痛作用がある
  • 単純温泉:カルシウムを多く含む

参照:10の湯のものがたり|一般社団法人 登別国際観光コンベンション協会

登別温泉が楽しめる旅館・ホテルには、源泉かけ流しの硫黄泉が魅力の「登別万世閣」や2つの大浴場で名湯を堪能できる「登別温泉郷 滝乃家」などがあります。のぼりべつクマ牧場と一緒に、ぜひ登別温泉も堪能してみてはいかがでしょうか。

まとめ

のぼりべつクマ牧場は、エゾヒグマが見られる北海道登別市のテーマパークです。エサやりでは、アピールしてエサをおねだりする可愛らしいエゾヒグマの姿が見られます。

売店に売られている限定グッズやレストランの食事も人気なので、ぜひ一度のぼりべつクマ牧場へ足を運んでみてください。

\登別へ行くならここもおすすめ /
江戸時代にタイムスリップ? → こちら

  • おすすめプラン

    【札幌発バスツアー】果物狩りバスツアー♪壮瞥で旬のフルーツ食べ放題!洞爺湖・登別地獄谷も周遊|日帰り

    プラン詳細を見る

さっかんジャーナル編集部

日々お客様を全道各地へご案内する、札幌観光バスのスタッフによる編集チーム。
観光スポットや話題のグルメをはじめ、その地の達人から見聞きした小粋な話まで、とにかく情報量が豊富です。
皆さまのバス旅が楽しくなる&推しバスになってもらえるよう奮闘中!