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描くこと、話すこと、歌うこと。自分の「好き」が活かせるバスガイド【さっかん社員インタビュー】

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札幌観光バス株式会社
運輸部運行課 バスガイド
2010年4月入社

高橋 絵里
ERI TAKAHASHI

プロフィールアイコン

北海道札幌市出身。歌や教科書の音読が好きな幼少時代を過ごし、将来はアナウンサーなど声を使う仕事に就きたいと考えていた。就職活動中に見つけたバスガイドの仕事は、まさに運命の出逢い。新卒として入社し、2023年現在で勤続13年。いつでも気持ちはフレッシュな中堅バスガイドとして活躍中。

※所属部署・本記事記載内容は2023年3月時点のものです

大本命の地元“札幌”の企業!祖母と同じあこがれの仕事に

バスガイドという仕事を意識し始めたのは、高校3年の就職活動期間中のことでした。札幌生まれ・札幌育ちだったこともあり、「札幌」の地名が入った会社がいいなと考えていたのですが、そこで札幌観光バスが目に止まったんです。声を使う仕事という点にも惹かれて、家族に相談したところ、なんと祖母が元バスガイドだったことが判明! しかも、札幌観光バスのグループ会社でもある「北海道北見バス」に勤めていたんです。そこからどんどん興味がわいて、絶対ここで働きたいなと。想いが通じたのか、念願かなって新卒で入社することができました。

あとからその当時の祖母の写真を見ると、制服も札幌観光バスと似たようなデザインだったので、なんだか運命を感じました。

ガイドの仕事の様子-04

得意なことが自分の武器に。こだわりはツアー地図のイラスト

ガイドの仕事の様子-08

札幌観光バスのガイドの仕事に、バスツアーのための地図づくりがあります。ひと昔前は他社で取り組んでいるところもあったようですが、今では全国的にも弊社くらいかもしれません。これから向かう場所の説明に使用するのですが、私は子供の頃から絵を描くのが好きだったので、地図に2~3体はイラストを加えて仕上げています。後部座席のお客様にも見えるように文字を大きめにしたり、丹頂柄のバスに合わせてタンチョウのイラストを加えるのが私のこだわりです。何度も描いているうちに、1体3分ほどで描けるようになっちゃいました(笑)。

例えコースが短くてもそのツアーのお客様のため、旅の目印になればという思いを込めて、それぞれのガイドが丁寧に地図づくりをしています。その地図を写真に撮ってくださる方がいたり、欲しいと言ってくださることもあり、頑張って作って良かったなと思えるうれしい瞬間です。
地図のほかにもスケッチブックを自分で用意し、修学旅行の学生さん向けにわかりやすい挿絵を描いたり、クイズを作るなどもしています。到着先での体験だけでなく、バスの中でも実りある経験をしてもらえたらと考えています。

“バスガイドと言えば”の歌も私の得意なことのひとつ。十八番はかつての札幌オリンピックのテーマソング「虹と雪のバラード」。これがご年配のお客様に好評でして。つい「もう1曲いきますか?」なんてこともあります(笑)。

ガイドの仕事の様子-05

バスガイドの仕事に正解はない。もっと良くしたい気持ちが大切

札幌観光バスのスタッフたち-01

いつも同じことを繰り返すだけではいられないのが、バスガイドの仕事です。その時々でお客様の層も訪れるスポットの組み合わせも違います。これまで書き溜めた自分のノートを確認し、行程に合わせて案内を暗記し直したり。どんなに準備をしても、運行中に渋滞にはまって予定がずれることもあるので、対応力も磨かなければなりません。

だからこそ、日々アンテナを張って新しい情報を収集するように心がけています。新鮮な情報をお届けできるように時事ネタやグルメ情報を気にしたり、対応面では先輩への相談、時には後輩から教わることも。みんないろんな工夫をしているので。また、知識の交換を通して自分が正しい案内ができているかも常に確認しています。

提携会社のヘルプを通して、さらなるスキルアップ

入社5年目の2015年から、これまでに7回ほど、提携する愛知県の「名鉄観光バス」さんに応援ガイドとして派遣してもらっています。向こうで約2カ月勤務することになるのですが、毎回自ら立候補。環境が変わることで仕事の新鮮さを感じられるという点も大きいのですが、それ以上に学びや経験があるからです。別の会社の制服が着られたという喜びもありましたけど(笑)。

初めての地・初めてのツアーなので、新人の頃にように原稿を書き出して覚えたり、北海道内では絶対にない「ただいま○○県に入りました」という県またぎアナウンスを経験したりといろんな発見があります。「名鉄観光バス」の講習も受けるので、札幌に帰ってきてから活かせたらと毎回研究しています。

ガイドの仕事の様子-09

札幌観光バスの魅力は人の温かさ。やさしい気持ちでお客様を迎えられる

ガイドの仕事の様子-02

この仕事をしていると、時にお客様から「しゃべりすぎ」「自分は寝たいんだ」と言われてしまうことも。それに悩んだ時期もありました。お客様には快適に過ごしてほしいと思っているので。一方で、そのツアーに参加されているほかの皆さんにも満足していただきたいですし。そんな時、先輩方から貰ったのは「バスガイドなのに“しゃべれない”より何倍もいい」「自信を持って」という温かい励ましの言葉でした。

バスガイドはいろんな場所に行けて、各地でおいしい食べ物が食べられて、今まで知らなかったことをたくさん知れる素敵な仕事です。でもそれ以上に素敵なのは、気さくなガイド仲間がいて、信頼できる運転士さんたちがいるという環境。アットホームで心強い仲間がいる札幌観光バスだからこそ、私はいつでも全力の笑顔でお客様を迎えられています。コロナ禍で観光業界が苦しい時期もありましたが、これからもっともっと多くのお客様に楽しい時間を過ごしてもらえたらと思っています!


ある日の1日の英字見出し
高橋ガイドのある日の1日


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さっかんジャーナル編集部

日々お客様を全道各地へご案内する、札幌観光バスのスタッフによる編集チーム。
観光スポットや話題のグルメをはじめ、その地の達人から見聞きした小粋な話まで、とにかく情報量が豊富です。
皆さまのバス旅が楽しくなる&推しバスになってもらえるよう奮闘中!