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好奇心が原動力。異業種を経てたどり着いた、楽しみながら学び成長できる仕事【採用者インタビュー】

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札幌観光バス株式会社
運輸部運行課 運転士
2023年12月入社

佐藤 明美
AKEMI SATO

プロフィールアイコン

宮崎県小林市出身。高校卒業後、准看護師の資格を取得し看護師に。その後上京を機に、自動車メーカーが運営するテーマパークで約10年勤務。2017年に家族で北海道に移住し、たまたま観ていたテレビ番組から大型二種免許に興味を持ち、2023年10月免許取得。資格を活かそうとバス運転士を目指し、札幌観光バスに入社。

※所属部署・本記事記載内容は2024年3月時点のものです

きっかけはテレビ番組!? 未経験からバス運転士に

ハンドルをきる新人女性運転士

バス運転士を目指したきっかけは、たまたま観ていたテレビ番組でした。タクシーに乗っておいしい店を探す番組から、タクシー運転手に必要な「二種免許」が気になり始めて。調べてみると普通と大型に分かれており、大型二種免許は「持っていると就職先に困らない」と言われる、メリットの多い資格だと知りました。前職を退職し、次の就職先を探していた頃だったため、すぐに教習所に入学して大型二種免許を取得。資格を活かそうと、翌月にはバス運転士の求人を探し始めました。

バスを操作する新人女性運転士

路線バスではなく観光バスの運転士を選んだ理由は、旅行と運転が好きだったから。20代の頃にはレンタカーを借りて、2カ月かけて一人で日本を一周したこともあります。

インターネットで求人を見ていたところ、目について離れなかったのが、札幌観光バスのページでした。会社名にある「観光」という文言と、写真の雰囲気、紹介文章の親しみやすさに惹かれ、すぐに応募しましたね。

仕事は自ら楽しむもの。この職を最後の仕事に

インタビューを受ける新人女性運転士

この仕事に就く前は、今とは全く異なる業界を経験してきました。高校卒業後は地元の宮崎で准看護師として働き、その後上京。普通自動車免許の取得を機に車に興味を持ち、自動車メーカーが運営するテーマパークに長く勤めましたね。「スタッフが楽しんでいないと、お客様を楽しませることはできない」というモットーを体現している職場で、ここでの経験がターニングポイントになりました。みんな本当に楽しそうに働いていて、これまで抱いていた、仕事に対するイメージがガラリと変わった瞬間でした。

今回はまた今までと違った業界への挑戦となったわけですが、次に選ぶ仕事を人生最後の仕事にしようと決めて、自分が楽しいと思える仕事を探して辿り着いたのが “札幌観光バス” というわけです。未経験の業界を選んだのは、先入観を持たないためでもあります。経験のある仕事を選ぶことで、前職と比べてしまうことを避けたかったというのも理由のひとつです。


人事コメント-札幌観光バス採用フローについて


手厚い研修で技術を習得!地道な訓練が自信に変わる

研修を受ける新人女性運転士

新たな心持ちで入社したものの、不安や緊張が全くなかったわけではありません。大型二種免許を取得していたとはいえ、運転業務は未経験。しかもマニュアル車の運転は久しぶりでした。

研修では教官立ち合いのもと、会社の敷地内での車庫入れや路上に出て右折・左折の練習を繰り返しました。直線を走っている時も対向車が怖くて逃げるように端に寄ったり、道端の雪山に接触したくなくて対向車線側に膨らみすぎたり。

毎日同じことを繰り返し、同じことを言われ続けているような感覚で落ち込むこともありましたが、今では、こういった地道な訓練が、自分の成長と自信に繋がっていると感じています。車体感覚も以前よりわかるようになり、研修を終える頃には高速道路も山道もバスで走れるまでになりました。

指導を受ける新人女性運転士

基本的な運転技術習得の次は、観光地を訪れる地理研修が始まります。先日は札幌から網走までの研修があったのですが、ルート確認だけでなく、観光名所についての豆知識やポイントなど、興味深い話を盛り込みながら研修を進めてくれました。このように教官と一緒に実際に現地を訪れ、自分の目で確認をしながら勉強ができる。ナビが発達しているこの時代にも研修でここまでやってもらえるのは本当に有難いです。また、同期と一緒に参加できたことも嬉しかったですね。


人事コメント-バス運転士の研修プログラムについて


研修を乗り越え、実車デビューは落ち着いて運行

出発前の新人女性運転士

初めての乗務は、新千歳空港から登別までを結ぶ空港シャトル便。平常心を保つことを心がけ、研修での学びを思い返しながら、最後まで落ち着いて走行することができたと思います。

自分のことながら、本番にはめっぽう強い性格なのだと思いました(笑)。

ハンドルをきる新人女性運転士

それでも全ての乗務を終えた時は「無事に終わって良かった」とホッとしました。泊まりがけの乗務だったため、宿舎で待っていてくれた先輩運転士が温かく迎え入れてくれ、嬉しかったことを覚えています。

多少の力仕事はあっても、働きやすい環境が魅力

ランチ中の新人女性運転士と女性社員

バス運転士になって、多くの人に聞かれるのが「ハンドルは重くない?」という質問。ひと昔前と異なり、パワーステアリング機能が搭載されているので気になるほどではありません。洗車で長い柄のブラシを扱ったり、冬はバス屋根の雪おろしなどがありますが、周りに先輩方がいる時はフォローしてくださることもあるので心配はいりません。お客様の荷物をトランクに積み下ろしするの際は運転士ひとりなので、その時は多少体力が必要かもしれませんね。

バスをチェックする新人女性運転士

何よりも札幌観光バスは、運転士をはじめ、スタッフの皆さんが気さくな方ばかり。もともと人見知りで自分から人に話しかけるのが苦手なタイプなのですが、ここの先輩方は「慣れたかい?」と声をかけてくれたり、親切に色々教えてくれるので、助かっています。

旅の楽しさを知っているからこそ、安全安心を第一に

バスに向かう新人女性運転士とバスガイド

これまで仕事もプライベートも、自分の好奇心に従って決めてきました。それゆえ失敗もあったと思いますが、生きていればどうにかなる。失敗すらも楽しんできたように思います。

この仕事を通して、まだ行ったことのない土地に行けることも楽しみです。自宅の北海道地図には、今まで訪れた場所にシールで印を付けているんですよ。今は2〜3割ですが、地図がシールで埋まる日を楽しみにしています。

まだ入社して3カ月ですが、改めて安全運転の大切さを実感しています。移動中に少しでも危険を感じてしまうと、旅を楽しめなくなってしまいますよね。これからもお客様の安全安心を第一にした運転を心がけたいと思います。今の目標は、少しでも長くこの仕事を続けること。仲間に恵まれ、毎日楽しく働いていますが、女性のバス運転士が増えたらさらに嬉しいですね。


人事コメント-札幌観光バスの女性が働く環境について


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さっかんジャーナル編集部

日々お客様を全道各地へご案内する、札幌観光バスのスタッフによる編集チーム。
観光スポットや話題のグルメをはじめ、その地の達人から見聞きした小粋な話まで、とにかく情報量が豊富です。
皆さまのバス旅が楽しくなる&推しバスになってもらえるよう奮闘中!